結婚指輪は既製品とオーダーメイド(手作り)のどちらにするのか

手作りの結婚指輪には鍛造(たんぞう)と鋳造(ちゅうぞう)のどちらがいいのでしょうか?

2020年08月19日 18時11分



手作りをする過程でふたつの方法がありますが、これに違いについて整理しておきましょう。

 

 鍛造(たんぞう)



力を加えて金属の密度を高めます。力によって形を変化させて結婚指輪を作り上げる方法です。この方法にも2種類あります。
 
・金属を圧縮して機械で形作る方法(プレス機などを利用)
・棒状になった金属を曲げて作る方法(金属をハンマーなどで叩いたり延ばしたりします……昔の刀作りに似ています)
 
鍛造の特徴としては、細かいデザインが選べないところで、繋ぎ目があります。
昔からある伝統的な製法で、高温のバーナーを使って金属の溶接をします。
固い貴金属の加工には向いていません。当日持ち帰りができるデザインもあります。

 

 鋳造(ちゅうぞう)


チューブワックス(蝋)で原型を作成して、それを溶かした鋳型に高熱で溶かした金属を流し入れて形にしていく方法になります。
加工しやすい材料で原型を作って、その通りの形が出来上がります。
再現率も高いので同じリングを大量に作ることもできるのです。
 
近頃のブライダルジュエリーの大部分は、この鋳造の方法が導入されています。
手続きのブライダルリングならば、デザインが決まったら、チューブワックスで原型を作ります。
それをベースにして仕上げてゆきます。宝石や刻印などの追加は後での作業です。
 
特徴としては、繋ぎ目がなき綺麗な仕上がりで、自由にデザインができることでしょう。
繊細な模様や形でも再現できますし、量産品を作る場合にも向いている方法です。
傷に強い強度の金属を鋳造できますし、現在市販されている大部分のブライダルリングはこの鋳造方法になっています。
 
手作りの結婚指輪を考えて鋳るならば、コストも安く短期間でできる鋳造の方がいいでしょう。
デザイン的な制限もありませんし、自分たちの手で作った満足感も感じられます。
 
■いかがでしたでしょうか?
結婚指輪はレディーメイドとオーダーメイドのどちらにするのか知っておきたい基礎知識についてご紹介しました。
ぜひ、参考にしてみてください。